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無観客で演劇上演 文化の祭典へ準備進む

県高校総合文化祭演劇部門のプレ大会で無観客の舞台で演技する高校生(29日、田辺市の紀南文化会館で)
県高校総合文化祭演劇部門のプレ大会で無観客の舞台で演技する高校生(29日、田辺市の紀南文化会館で)
国文祭開催まで365日と示されたカウントダウンボードと県PRキャラクター「きいちゃん」(30日、田辺市役所で)
国文祭開催まで365日と示されたカウントダウンボードと県PRキャラクター「きいちゃん」(30日、田辺市役所で)
 来夏に開催される「紀の国わかやま総文」のリハーサルとなるプレ大会「県高校総文演劇部門」が29、30の両日、田辺市新屋敷町の紀南文化会館であった。新型コロナウイルス対策のため無観客の舞台で、11校が出場して熱のこもった演技を披露した。

 県高校文化連盟演劇部会が第73回県高校演劇祭と兼ねて開催した。来夏の本大会には3日間で約4千人が来場する見込み。関係者は舞台発表とともに、大会運営のシミュレーションをした。

 串本古座1年の森風香さん(15)と青木心優嘉さん(15)は、初めての演劇祭出場。コロナ禍の中で、高校に行きたい生徒と行きたくない生徒がこたつを挟んで話し合う会話劇を演じた。

 森さんは「観客がいないので、反応が分からずやりにくかった」、青木さんも「静かな中、審査員にずっと見られているので緊張した」と話す。それでも、一定の手応えを感じており「来年は多くの観客の前でもっと上達した演技を見てもらいたい」と前を向いた。

 串本古座の谷口克朗顧問は「無観客は異例の事態。本来は資材の搬入など裏方業務を生徒が担うが、コロナ対応のためできなかった。来年はぶっつけ本番のところも出てくる」と話した。

 今年、高知県で開催された総文祭はオンラインで作品を配信した。

国文祭までカウントダウン/田辺市役所にボード設置


 紀の国わかやま文化祭の開会まであと1年となった30日、田辺市は市役所2階ロビーにカウントダウンボードを設置した。

 ボードは高さ150センチ、幅90センチ(土台部分)。開会までの日数を電光掲示し、県のPRキャラクター「きいちゃん」のイラストをデザインした。

 新型コロナウイルス対策のため除幕式などはせず、担当職員のみでの設置となった。また「きいちゃん」が駆け付け、設置を祝った。

 職員は「コロナ禍でPRの機会が少ないが、機運を盛り上げていきたい」と話した。

 紀の国わかやま文化祭は来年10月30日~11月21日に開催する。田辺市では全国から参加者が集まる分野別交流事業で「ダンス」「邦楽」「吟剣詩舞道」の3種目を開催する。会場はいずれも紀南文化会館(新屋敷町)。

 そのほかに、地域文化発信事業として「茶会」や「田辺・弁慶映画祭」など五つの事業、障害者交流事業として「福祉文化祭」を田辺スポーツパーク(上の山1丁目)で予定している。

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