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宇宙と地球テーマに長寿大学講座 和歌山大の富田教授

宇宙をテーマに話す和歌山大学教職大学院の富田晃彦教授(和歌山県みなべ町芝で)
宇宙をテーマに話す和歌山大学教職大学院の富田晃彦教授(和歌山県みなべ町芝で)
 和歌山県みなべ町の南部長寿大学11月講座がこのほど、同町芝の南部公民館であり、和歌山大学教職大学院の富田晃彦教授が「夜空を見上げて、宇宙と地球を感じよう」をテーマに話した。

 富田教授は初めに、スクリーンに同日夕方の西の空を写し、天の川の高い所に見える明るい星として「夏の大三角」があることや、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は北十字星から南十字星までの旅の話であることなどを紹介した。

 また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」はAI(人工知能)技術を備え、大宇宙の中の直径わずか500メートルほどの小惑星イトカワに到着。トラブルを克服しながら7年かけて地球に戻ることができ、日本には世界に誇る高度な技術があることも強調した。

 立体的な宇宙地図を見せながら、地球がいかに小さな存在であるか、その地球を覆う大気圏は100キロほどで、和歌山市と串本町の間であるくらいの薄さであること、火星にはかつて海や津波があった痕跡があることなども説明。

 そうした宇宙的な視点からも、いかに生きるべきか環境問題や自然災害を考える必要があることも伝えた。

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