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イーバイクで田辺市内巡る ワーケーションでモデルツアー

サイクリングの途中で景色を眺める参加者(1日、和歌山県田辺市稲成町で)
サイクリングの途中で景色を眺める参加者(1日、和歌山県田辺市稲成町で)
 和歌山県田辺市上秋津の農業法人「秋津野」(玉井常貴会長)は1日、運営する「秋津野ガルテン」を拠点に、旅先で休暇を過ごしながら仕事をするワーケーションのモデルツアーを始めた。2泊3日のツアーを体験したモニターから意見を聞き、商品化を進める。

 モデルツアーは吉野熊野国立公園の豊かな自然を生かしたワーケーションを、コロナ禍の地域経済活性化につなげる狙いがある。登山アプリを運営する「YAMAP」(福岡県)のスタッフと協力して企画した。

 ツアー初日にはフリーライターや旅行会社の社員ら6人が参加。スポーツタイプの電動アシスト付き自転車「イーバイク」で市内を巡ってさまざまな体験をしてもらい、ツアー内容の改善点を報告してもらう。

 初日の1日は龍神山の登山口までイーバイクで向かった。道中にきつい坂があったが、イーバイクのアシストで軽々と上りきった。そこからはハイキングで頂上を目指した。頂上に着いた瞬間、参加者からは「きれい」「すごい」という声が上がった。サイクリングとハイキング合わせて約16キロの道のりを3時間20分でゴールした。

 京都府の旅行会社に勤める川嶋紀子さん(48)は「イーバイクは初めてだったけれど、アシストのおかげで急な坂道も簡単に上れた。ちょっと怖かったけど、身近な存在になった」と話した。

 2日目は高尾山を登った後、田辺の街中をイーバイクで散策。3日目はガルテンを出発し、イーバイクで熊野早駈道から同市上野を経由し、同市中辺路町真砂から滝尻へ向かう。その後ハイキングで中辺路町高原を目指す。

 秋津野はイーバイクのレンタル事業も計画しており、何度かツアーを開いて料金を決め、来年4月には始めたいという。

 玉井会長は「イーバイクを使えば移動範囲が増えるので里山の散策に向いている。ガルテンを拠点に地域との交流をするためにレンタサイクルを活用していきたい」と話している。
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