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和歌山でカメムシ「注意報」 平年大きく上回り果樹に被害懸念、県「適切な防除を」

チャバネアオカメムシ(右)とクサギカメムシ=県提供
チャバネアオカメムシ(右)とクサギカメムシ=県提供
カメムシを寄せる装置「予察灯」=みなべ町東本庄で
カメムシを寄せる装置「予察灯」=みなべ町東本庄で
 カメムシが多く発生しているとして、和歌山県農作物病害虫防除所(紀の川市)が注意報を発令している。県内3カ所の観測地点では8月以降、平年を大きく上回っており、「それぞれの畑を確認し、発生していれば防除してほしい」と呼びかけている。


 よく発生しているのは、チャバネアオカメムシとクサギカメムシの2種で、体長は1センチほど。極早生ミカンや柿、キウイフルーツなどの実に口針を刺し、果汁を吸うという。被害が増えると、秀品率や収穫量に影響する可能性がある。

 県によると、カメムシの発生量は1年ごとに多い、少ないを繰り返す傾向があり、今年は多い年回り。このほど出した注意報では、発生量を5段階で一番上の「多」としている。

 みなべ町東本庄、有田川町奥、紀の川市粉河の3カ所に、夜間に光を放つことでカメムシを寄せる装置を置いており、そこに入った数を毎日数えている。

 みなべ町の8月26日~9月5日のデータと平年(昨年度までの10年平均)の同期間の実績を比べると、チャバネアオカメムシは5倍の8168匹で、クサギカメムシは3・7倍の552匹だった。

 有田川町では、クサギカメムシが3・45倍、チャバネアオカメムシは1・03倍だった。紀の川市では、クサギカメムシが11倍になり、チャバネアオカメムシは5倍になっている。

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