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知事「現時点では問題ない」 淺川組が手がけた八郎山以外のトンネル工事、和歌山

ずさんな工事がされていた県道長井古座線の八郎山トンネル(和歌山県串本町で)=県提供
ずさんな工事がされていた県道長井古座線の八郎山トンネル(和歌山県串本町で)=県提供
 和歌山県の岸本周平知事は22日の定例記者会見で、県道長井古座線の「八郎山トンネル」(串本町―那智勝浦町、711メートル)のずさん工事を巡り、工事を請け負った淺川組(和歌山市)が県内で手がけた他のトンネルについて「すでに県が検査しているので、現時点では問題はないと聞いているが、情報収集しながら適宜、適切に対応したい」と話した。

 八郎山トンネルは完成後、覆工コンクリート(内壁)の厚さが、設計の10分の1しかない箇所があるなど、全体的に薄かったり空洞になっていたりしたことが発覚。専門家による検討委員会が対応を協議している。

 10日の委員会では「覆工コンクリート」に新たな空洞や、約700本ある支柱の多くが正常に設置されていない可能性が指摘され、ほぼ全ての「覆工コンクリート」を剝がし、支柱を調べることが決まった。

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