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ロケット発射約51分で軌道へ 和歌山・串本で9日初打ち上げ、運営会社がオンライン会見

ロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられる「カイロス」のイメージ図(スペースワン社提供)
ロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられる「カイロス」のイメージ図(スペースワン社提供)
 和歌山県串本町田原の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」を運営する「スペースワン」(東京都)は1日、オンラインで記者会見を開き、9日に予定しているロケット「カイロス」の初号機打ち上げについて説明した。発射から約51分後に衛星を分離し、軌道に投入する見込みであるという。


 カイロスは全長約18メートル、重さ約23トン、直径約1・4メートルの3段式固体燃料ロケット。先端部に設置する「フェアリング」の中に重さ150キロ以下の人工衛星を入れて打ち上げる。

 同社によると、当日は、天候判断▽機器・設備起動▽安全確認▽点火―の4点の作業が進められ3、4時間ほどで打ち上げ準備が整う見込み。順調に進めば同日の午前11時~正午に打ち上げられる。

 ロケットは発射後、1~3段目を順に切り離したり、「フェアリング」を分離させたりし、約51分後に衛星を分離させてミッションが完了する。

 同社によると、契約から打ち上げまで世界最短、さらに打ち上げの世界最高頻度を社の経営理念としている。2020年代中に年間20機、30年代初めに年間30機の打ち上げを目標にしており、既に3号機までの受注が決まっているという。

 豊田正和社長は「日本の宇宙事業は基本的に官主導で、民主導になっていなかった。使い勝手の良いロケットであり、射場であることから、たくさんの方に使っていただくことで宇宙利用産業の発展を期待している。官主導から民主導へ変わるきっかけになれば」と話している。

 同社はキヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行の4社の共同出資で18年7月に発足した。

■当日の天気「晴れ」 和歌山地方気象台

 和歌山地方気象台によると、6日現在、ロケットの打ち上げが予定されている9日の県南部の天候はおおむね晴れの予報。北寄りの風が吹き、平年よりも寒くなりそうだという。

 同気象台によると、高気圧が張り出して西日本の広い範囲で晴れ、強風にはならない予想だ。

 朝方や夜は冷え込むため、気象台の担当職員は「気温の変化が大きい。打ち上げを見学する方は脱ぎ着しやすい服装がおすすめ」と話している。

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