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「回復には時間かかる」 和歌山県知事が能登地震の被災地視察

和歌山県庁
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 岸本周平和歌山県知事はこのほどあった定例記者会見で、能登半島地震で被災した石川県を視察したことを報告した。依然、食事やトイレの課題があり仮設住宅も不足しているとし「回復には相当時間がかかるという印象を持った」と述べた。

 岸本知事は21日に石川県庁で馳浩知事、関西広域連合の方針で県が支援を担当している能登町の役場で大森凡世町長と意見交換した。また、同町に避難所運営支援で派遣している和歌山県職員の生活や、災害廃棄物仮置き場の現状、仮設住宅の様子、自衛隊の仮設風呂の運営などを視察した。

 岸本知事は会見で「トイレの問題と温かい食事が最大の課題」と話した。能登町では上水道は一定程度復旧しているが、下水対応はまだ進んでいないといい、他県から派遣された「トイレトレーラー」が有効に利用されていたとした。また、町役場の周辺で炊き出しのキッチンカーが食事を提供しており、自宅で調理できない多くの人が並んでいたという。

 仮設住宅も供給が追い付いておらず、避難所が閉鎖できないという問題も発生しているとした。岸本知事は、和歌山県でも災害時の仮設住宅について、適地の選定や速やかに建設する手だてなど市町村と準備を進めたいと話した。

 能登町への県職員派遣については、3月末までをめどに考えていたが、馳知事から継続の要請があったことを受け、少なくとも4月末までは継続し、その後も検討する考えを示した。

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