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カメムシ越冬量多い 和歌山県、梅被害の注意喚起

県うめ研究所内の園地で過去に見られた、小梅を吸汁するツヤアオカメムシ(みなべ町で)=和歌山県うめ研究所提供
県うめ研究所内の園地で過去に見られた、小梅を吸汁するツヤアオカメムシ(みなべ町で)=和歌山県うめ研究所提供
 和歌山県農作物病害虫防除所(本所・紀の川市)の調査で、果実を吸汁して被害を及ぼすカメムシの越冬量が平年より多いことが分かった。4月の発生量も多いと予報している。これから気温が高くなるとカメムシが活発に活動し始めるため、県うめ研究所(みなべ町)は、梅の実への被害に注意するよう呼びかけている。


 果樹に被害を及ぼすのは、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシの3種類。成虫が落ち葉の下などで越冬し、春になって気温が上がると畑に飛来。梅の果実を吸汁してヤニをふかせたり、落果させたりする。

 防除所は、県内全域でチャバネアオカメムシの成虫の越冬量を調べており、2月中に計47カ所で採集したところ、捕獲匹数は落ち葉50リットル当たり2・9匹(前年0・0匹、平年0・5匹)で、過去10年で最も多かった。捕獲があった場所の率も48・9%と、平年21・9%より高かった。

 採集場所別にみると、かつらぎ町や紀美野町では10匹を超える場所があり、紀南地方では上富田町で6匹、白浜やすさみ町で4匹、みなべ町で1匹などだった。

 成虫を光で集めて捕獲する調査では、昨年8月から9月ごろにかけて、うめ研究所内で、3種類とも例年にない大量の捕獲を記録していた。チャバネアオカメムシの越冬量調査の結果と照らし合わせて、昨秋の発生数に応じた越冬量があったとみている。

 防除所は、収穫の早い小梅などの品種は集中して加害される傾向があるとして、発生に応じて早めに薬剤による防除をするよう呼びかけている。

 うめ研究所の裏垣翔野研究員(26)も「特に小梅は果肉が薄く、種までカメムシの針が届いて吸汁されると落果の恐れもあるため、注意してほしい」と話す。

 4月以降の光による捕獲状況は「カメムシ予察情報」として随時、うめ研究所のホームページで公表していく。

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