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田辺湾に春を呼ぶ 新庄漁協で稚アユ初水揚げ

計量してトラックの水槽に移される海産稚アユ(9日、和歌山県田辺市新庄町で)
計量してトラックの水槽に移される海産稚アユ(9日、和歌山県田辺市新庄町で)
 和歌山県の田辺湾に春を呼ぶ海産稚アユ漁が始まった。9日、田辺・西牟婁のトップを切って田辺市新庄町の新庄漁協で初出荷があり、約60キロが水揚げされた。10日にも出荷を予定しており、漁協関係者は「出始めとしてはまずまず」と今後に期待している。

 県資源管理課によると、県内の今年の目標量は3トン。期間は2月1日~4月30日。50団体余りに許可を出しており、目標量になり次第終了する。ここ数年は毎年3トンほどを水揚げしている。今年は100キロ前後の小さな群れが多いとみている。

 この日水揚げされた稚アユは、6日夕方に専用の網で採捕し、新庄町鳥ノ巣で2日間蓄養していた。組合員らは網から、稚アユを傷つけないように丁寧にすくい取り、バケツリレーで水揚げ。計量してトラックの水槽に移した。全長6センチ前後で平均の重さは0・8グラム。この時季としては少し大きめでいろいろなサイズが交ざっているという。

 10日の出荷分は7日夕方に採捕したもので、9日より多いとみられている。

 水揚げされた稚アユは、大半が河川放流用として紀の川市の県内水面漁連や紀ノ川漁協などで飼育される。

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