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講堂を木造で建て替え 100周年の熊野高校、演習林の木材も使用

建て替えられる熊野高校の講堂(和歌山県上富田町朝来で)
建て替えられる熊野高校の講堂(和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県上富田町朝来、熊野高校の講堂が木造で建て替えられる。来年秋に予定されている創立100周年記念式典までの完成を目指す。学校の演習林で育ったスギやヒノキを一部で使う建て替えで、学校関係者は喜んでいる。


 講堂は1956年に建築された。鉄骨一部2階造りで、延べ床面積は854平方メートル。舞台があり、演劇ができる造り。講演会やイベントだけでなく、屋内スポーツで利用されてきた。現在も空手や少林寺拳法のクラブ活動のほか、体育の授業や集会などで使っている。老朽化により10年近く前から建て替えを求める声が上がっていた。

 県教育委員会総務課によると、計画している新講堂は、県が推進する紀州材の活用方針に基づき木造で建て替える。大きさは現講堂とほぼ同規模の約800平方メートルの平屋。

 建材の木材は、柱やはりなど主要な構造部分は紀州材を業者から仕入れるが、内外装の壁などは学校の演習林(上富田町生馬)で育った約70年生のスギやヒノキを活用する。

 県教委は昨年度に1958万円をかけて設計。21、22年度に解体をしてその場に建てる。今夏に解体工事が始まる予定。解体と建築を合わせた予算は3億6100万円。

 木材活用に関する県の方針では、高さ16メートル以下の4階未満で、広さ3千平方メートル以下の公共建築物は木造にすることを目指している。

 入澤和彦校長(60)は「完成が創立100周年に間に合うということで、学校にとっても生徒にとっても喜ばしい。生徒が一日でも早く使うことができればと思う。また歴史ある林業課の生徒が植えた木を活用することは意義深い」、同窓会の寺前裕章会長(62)は「念願の建て替えがかなう。それもわれわれの先輩たちが育ててきた木が活用されることがこの上なくうれしい。創立100周年に先輩たちに思いをはせることができればと思う」と話している。

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