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和歌山県内で発見のミドリムシが健康食品に

ユーグレナKishu株の顕微鏡写真(和歌山県工業技術センター提供)
ユーグレナKishu株の顕微鏡写真(和歌山県工業技術センター提供)
健康食品「食べるユーグレナ」(ゼネル薬工粉河提供)
健康食品「食べるユーグレナ」(ゼネル薬工粉河提供)
 和歌山県工業技術センター(和歌山市)が県内の水域で発見したミドリムシの一種「ユーグレナkishu株」が、紀の川市の医薬品製造会社によって県内で初めて商品化される。

 ユーグレナ(和名・ミドリムシ)は、光合成する植物的な性質と、運動する動物的な性質を併せ持つ珍しい微生物。アミノ酸やタンパク質など多くの栄養素を持っており、サプリメントや健康食品などに加工されている。

 基準となる株と比較して増殖が早い「ユーグレナkishu株」は、ユーグレナを調査研究していた工業技術センターが2014年に発見し、微生物の集まりから取り出すことに成功。16年に特許と商標を取得した。

 この「ユーグレナkishu株」を用いた食品素材である「きのくにユーグレナ」を原料にして、紀の川市のゼネル薬工粉河が、栄養補助を目的とした健康食品「食べるユーグレナ」を製造、11月下旬に発売を予定している。

 センターは「きのくにユーグレナを使った商品化につながり、大変うれしい。今後も開発の支援を続けていく」と話している。

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