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植樹で緑に触れる みなべの清川小児童

ウバメガシの苗木を植える児童(和歌山県みなべ町清川で)
ウバメガシの苗木を植える児童(和歌山県みなべ町清川で)
1、2年生は押し花のマグネット作りに挑戦した
1、2年生は押し花のマグネット作りに挑戦した
 和歌山県みなべ町清川小学校(栗山尊史校長、19人)の児童が、緑に親しみを持ち環境について考える「緑育」学習で、ウバメガシの苗木を植えたり、押し花のマグネットを作ったりした。

 ウバメガシは、県発祥の炭のブランド「紀州備長炭」の原木で、4~6年生10人が苗木の植樹を体験した。

 指導したのは、みなべ川森林組合参事の松本貢さん(59)。最初に「製炭は伝統の産業。昔から山の木を全て切るのではなく、残して切って利用してきた」と原木の伐採の仕方について説明した。

 苗木は、5年ほど前に同校の児童が山でウバメガシの実を拾って牛乳パックで育て、その後に同組合が引き継いで世話を続けていた。高さ30~50センチに育っている。

 児童は、プール横の空き地に穴を掘り、1本ずつ丁寧に植えた。全部で15本あり、大きく育つように願いを込めて水をやった。

 5年生の男子児童は「ウバメガシを植えたのは初めて。しっかり育つことを願い、たまに見に来たい」と話していた。

■花のマグネット作りも

 別の日には1、2年生9人が、県林業研究グループ連絡協議会女性林研部会長の寒川歳子さん(71)と会員の宮本とも子さん(48)に習い、押し花を使ったマグネット作りに挑戦した。

 板に両面テープを貼り、用意された押し花から好みの種類を選んで置き、フィルムをかぶせて仕上げた。

 児童らは「難しかったけど、楽しかった」「思ったようにできた」。栗山校長は「物を作ったり、木に触れたりするのは大事。これからもいろいろな体験学習ができればと思う」と話していた。

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