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御坊・日高で「お試し民泊」 受け入れ家庭増目指す

子どもを受け入れ、民泊受け入れを体験する「お試し民泊」(和歌山県御坊市で)
子どもを受け入れ、民泊受け入れを体験する「お試し民泊」(和歌山県御坊市で)
 和歌山県御坊・日高地方の体験型観光を統括する紀州体験交流ゆめ倶楽部は、民泊受け入れ家庭の登録数を増やそうと、試験的に子どもに泊まってもらう「お試し民泊」を始めた。登録することを検討している家庭に、実際の民泊に近い形の受け入れを経験してもらう。

 本年度発足したゆめ倶楽部では、最大で400人程度の修学旅行生を受け入れられるようにするため、各市町の民泊受け入れ家庭の登録数増加を目指している。目標は130軒だが、現在は50軒余り。軒数には市町ごとの偏りもある。

 今年8月に予定していた、管内の小学生による体験交流会が、民泊受け入れの試行も兼ねていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となった。このため、交流会に受け入れ家庭として参加する予定だった約20の家庭に「お試し民泊」の体験を呼び掛けた。宿泊してもらう子どもは、ゆめ倶楽部事務局の声掛けで集めた。

 御坊市の木下真紀子さん(65)は、地元の小学4、5年生の3人を受け入れた。一緒に料理を作るなど、通常の民泊で実施する内容で受け入れを体験した。

 民泊事業では事前に、利用客側からアレルギーの有無やペットが苦手でないかなどを聞き取り、受け入れ家庭と調整している。お試し民泊でも、その役割を担うコーディネーターを設定した。また、ゆめ倶楽部会員で受け入れ経験がある「先輩家庭」が、疑問や注意点をフォローする仕組みにした。コーディネーターや先輩家庭と打ち合わせをしたり感想を共有したりすることで、民泊参加の円滑化を狙う。

 ゆめ倶楽部事務局は「民泊受け入れに興味を持ってくれている人に、受け入れを体験してもらえればと思った。個別にフォローできる人材を設けたので、きめ細かく対応することで、民泊受け入れ参加の敷居を低くしていきたい」と話している。

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