和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

PCR検査無料化開始 1月中旬までに和歌山県

ワクチンのイメージ
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 和歌山県は21日、健康上の理由などで新型コロナウイルスワクチンを受けられなかったが、団体旅行やイベントに参加する際などに陰性証明が必要な人を対象に、来年1月中旬までに無料でPCR検査や抗原定性検査を受けられる事業を開始する予定と発表した。県内の薬局などで検査できるようにする。


 政府が推進する「ワクチン・検査パッケージ等促進事業」の一環。対象になるのは、無症状で基礎疾患や副反応の心配など健康上の理由でワクチンを受けられない人やワクチン接種対象外の12歳未満の子ども。PCR検査結果の有効期限は検体採取日を含む4日間、抗原定性検査は検査日を含む2日間となる。

 陰性証明は、提示が条件とされている旅行やイベントの申し込みのほか、飲食店の割引や追加サービス、高齢者施設や医療機関での面会制限の緩和などへの活用が想定されるという。ワクチン接種者は、接種証明書があるため、無料検査の対象外となる。

 県は22日から無料検査を実施する薬局や衛生検査所などを募集。登録すれば順次、県ホームページで公開する。希望者が近隣で検査できるよう、できるだけ多くの機関の参加を呼び掛けている。

 緊急事態宣言の発令時については、経済活動と両立させるため、行動制限の緩和に利用する。また、感染拡大傾向にある時に知事が特措法に基づいて県民に検査を要請した場合は、ワクチン接種者も含め、感染不安がある人が無料検査の対象となる。

 仁坂吉伸知事はこの事業について「(感染が拡大し)行動制限を求める時も、従来よりは経済に対する打撃が少なくなる。政府がこういう仕組みを作ったことは評価すべきだと思う」と話した。

■制度利用の飲食店募集 感染拡大時に備え

 県は22日から、感染拡大傾向時に備え、飲食店やカラオケ提供店を対象に「ワクチン・検査パッケージ制度適用飲食店」の事前登録を受け付けている。

 対象は県の新型コロナ予防対策の認証を受けている施設。制度を利用すれば、飲食店で、5人以上の会食をしないよう要請されている場合でも、人数制限がなくなる。カラオケ提供店は、休業要請があっても、人数を制限した上で提供が可能となる。

 県は電話相談窓口を設けている。26日と、29日~来年1月3日を除く午前9時~午後5時45分に、073・441・2907へ。ファクスは073・422・7652。



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