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11カ月ぶり通行止め一部解除 古座川町平井の町道

通行止めの一部解除に伴う地元説明会には住民約30人が出席した(5日、和歌山県古座川町平井で)
通行止めの一部解除に伴う地元説明会には住民約30人が出席した(5日、和歌山県古座川町平井で)
 昨年8月下旬の台風20号で路面にひびが見つかり、地滑りを起こす可能性があるとして終日全面通行止めとなっていた、和歌山県古座川町平井の町道下露平井三河線が6日から、2トン未満の車などの条件付きで通れるようになった。

 平井地区の中心部を通る町道で、迂回(うかい)路はあるが遠回りとなるため、地域住民から通行止めの早期解除を求める声が上がっていた。県と町は台風後、現場の亀裂に計測器を設置して動きを観測しているが、現時点までに動きは見られないという。

 同町平井の平井区民会館で5日に開かれた地元説明会で西前啓市町長は、国や県と調査結果を分析し、安全性が担保できると判断し、一部解除に踏み切ったと説明。「長い間、大変不便と迷惑を掛けてきた」と話し、人命最優先を考え、全面通行止めにしていたと理解を求めた。

 再度、直ちに全面通行止めとなる条件は、大雨警報が発令される▽24時間雨量が80ミリを超えると予想される▽亀裂に設置している警報装置で変動があった▽町建設課長が危険と判断した―など。亀裂に変動があった際に作動する警報装置(赤色回転灯)を町道の出入り口2カ所に設置している。

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