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響く鐘の音、平和へ願い 広島原爆忌で催し

平和への願いを込めて鐘を打ち鳴らす参加者(6日、和歌山県田辺市中三栖で)
平和への願いを込めて鐘を打ち鳴らす参加者(6日、和歌山県田辺市中三栖で)
 広島平和記念日の6日、和歌山県の紀南ユネスコ協会(濵野公二会長)は、田辺市中三栖の尋声寺で平和の鐘を鳴らす催しを開いた。参加者が一つずつ鐘を打ち鳴らし、原爆犠牲者の冥福と世界平和を祈った。

 第2次世界大戦末期の1945年8月6日、広島市に原爆が投下された。同市では毎年、平和記念式典を開いており、同協会も「平和の願いを込めて、世界の隅々まで鐘の音を響かせよう」と1989年から田辺・西牟婁の寺で、鐘を突く催しを続けている。

 この日は協会の会員や地元住民ら20人が参加。濵野会長が「日本は周辺の国とあまり関係が良くない。国や文化、歴史が違っているからこそ、理解し合うことが大切だというのを改めて思う」とあいさつ。同寺の酒井秀瑞住職が「自分だけ良ければいいという考えが横行している。それはひいては大きな災害につながる。悪いことをしたり、言ったりしてはいけない。良いことをしなければいけない。勇気を出すことで平和が引き継がれる」と呼び掛けた。その後、参加者が順番に鐘の音を響かせた。

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