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反捕鯨の違法行為警戒 和歌山県太地町に臨時交番

臨時交番の開所式を終え、パトロールに出発する警察車両(7日、和歌山県太地町で)
臨時交番の開所式を終え、パトロールに出発する警察車両(7日、和歌山県太地町で)
 和歌山県警は7日、太地町で9月1日から小型鯨類の追い込み網漁が始まるのを前に、漁が行われる同町畠尻湾前に設けた臨時交番の開所式をした。来年3月末まで、警察官が24時間体制で勤務し、反捕鯨活動家による違法行為に目を光らせる。

 臨時交番は2011年から毎年、漁期に合わせて開所。新宮署の「安全パトロール班」計7人が日夜3交代で勤務するほか、県警本部の「遊撃警戒班」「情報採証班」も交番を拠点に警戒活動に当たるという。本年度中には、町内の多目的センター隣に新しい交番を造る計画を進めている。

 この日は交番前で開所式があり、太地町特別警戒本部長を務める坂部義人・県警警備部長が訓示。「31年ぶりに商業捕鯨が再開したほか、年末までには太地町が推進する『鯨の海構想』が具体化する見込みであるなど、今後、より一層、抗議活動が活発化し、治安に影響が及ぶことが懸念される」と述べ、違法行為の未然防止の徹底や関係機関との連携強化を呼び掛けた。

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