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新しい一時避難所見学 みなべ町、住民が充実ぶり実感

一時避難所となった「みなべ愛之園こども園」の園舎内を見学する周辺地区の住民ら(和歌山県みなべ町南道で)
一時避難所となった「みなべ愛之園こども園」の園舎内を見学する周辺地区の住民ら(和歌山県みなべ町南道で)
 和歌山県みなべ町の芝、芝崎、東吉田、南道の住民が21日、津波発生時に一時避難所として利用する同町南道の「みなべ愛之園こども園」を見学した。広々とした施設で、自家発電など設備が充実していることを知り、安心した様子だった。


 愛之園こども園は、町が南道の高台に整備している防災拠点エリア内に昨年秋に完成した。鉄骨平屋(屋内床面積2347平方メートル、屋外テラス面積587平方メートル)のゆったりとした造りで、自家発電や貯水タンク、ガスの空調機器を備え、停電や断水となっても一定期間は電気や水道、空調の使用が可能。床暖房を備えた部屋もあり、災害時に対応している。

 14日には同園を建設し運営する神戸市の社会福祉法人「イエス団」(黒田道郎理事長)と町(小谷芳正町長)が、津波発生時に住民の一時避難所として利用できるよう協定を結んだ。同時に、地震や風水害などの災害時に乳幼児や障害児、妊産婦など支援を必要とする地域住民の福祉避難所として利用するための協定も結んだ。

 同園は4月に開園予定だが、今月初めから災害時に利用できるようになっており、事前に地元住民に園舎内を見てもらおうと、同園と町が見学会を企画した。

 この日は住民約60人が参加。3班に分かれ、同法人が運営する愛之園保育園の神谷羊子園長らの案内で園舎内を見て回った。

 神谷園長は自家発電について「停電すれば自動的に切り替わり、フルパワーで3日間使える」と説明。自家発電時のコンセントのほか、ブレーカーの位置や操作の仕方についても説明した。その後、天井が高く広々としたランチルーム(遊戯室)、外からの光を取り入れる吹き抜けスペース、床暖房がある幼児室、各年齢の保育室などを紹介した。各保育室や幼児室には広々とした屋外テラスがあり、ひさしも付いていることから雨の日や日差しがきつい日でも遊べるといった良さも示していた。

 芝区の猪野佳優区長は「子どものための施設だが、避難時に使わせてもらうことを考えても、床暖房があり、トイレが多く、調理室もあるので充実している。これまでの避難場所には施設がないのでありがたい」と良さを実感。場所についても「これまでの避難場所と違って車いすでも大丈夫。遠い人で歩きであっても15分以内に来ることができると思う」と話していた。

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