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梅林名物の芋餅今年も みなべ町、コロナに負けず販売

朝からあん入りの芋餅にきなこを付けてパック詰めする(和歌山県みなべ町晩稲で)
朝からあん入りの芋餅にきなこを付けてパック詰めする(和歌山県みなべ町晩稲で)
 和歌山県みなべ町晩稲の南部梅林近くで今年も、名物の芋餅が期間限定で売られている。梅林は新型コロナウイルスの影響で開園していないが、地元の客に今年も味わってもらいたいと昨年に続いて開店した。


 販売しているのは、梅やかんきつを栽培する片山農園=片山清範代表(44)。観梅の時季だけ売店を開いており、そこで1977年から売り始めた。梅林の名物となり、芋餅目当てに訪れる人も少なくない。

 昨年、新型コロナの感染拡大で梅林が開園しないことが決まり、片山代表は「開店しても客が来てくれるだろうか」と心配しながらも「たとえ客がこれまでの2、3割になっても、いつも来てくれる地元の人に味わってもらえれば」と開店したところ、思った以上に多くの人が買いに来てくれたという。

 そこで今年も例年通りの時季に開店。売り始めたばかりの土日曜は客はそう多くはなかったが、今年も開店しているかどうかを確認してくれる問い合わせがあるなど、客が喜んでくれているのを実感しているという。

 芋餅を最初に作ったのは片山さんの祖母、多美子さん(92)。8年前に片山さんと妻の郁子さんが引き継いだ。片山農園の芋餅はやわらかいのが特徴で、もち米とサツマイモの配分などを、その日の気温などで調整するといったこだわりぶりだ。

 サツマイモの品種は加工に向いている「紅はるか」で自家栽培。収穫したのは秋だが、2カ月以上貯蔵した今が甘くて食べ頃。もち米は、祖母から芋餅作りを引き継いだ際、量や品質を安定させるために自分で栽培するようになった。

 芋餅作りは、早朝から始める。多い日には2千個近く作るため、アルバイトも加わり10人近くで作業をする。あんを入れ、最後にきな粉をまぶして仕上げる。

 今年は1月29日から始めた。2月末までを予定している。新型コロナウイルスの感染対策として、消毒液を用意し手洗い場も設けている。

 片山代表は「コロナで気持ちが沈みがちだが、芋餅を始めた祖母の思いを引き継ぎ、頑張って続けたい」と力を込める。「早く食べる方がおいしいので、できれば観梅を楽しみながら食べてもらいたい。持ち帰る場合でも、その日のうちに食べてもらえればと思う」という。予約は電話0739・74・3232へ。
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