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能登地震で義援金500万円 串本町の小森組「同じ半島、人ごとではない」、和歌山

仮設橋を組み立てる建設業者(11日、和歌山県すさみ町周参見で)
仮設橋を組み立てる建設業者(11日、和歌山県すさみ町周参見で)
 国土交通省の紀南河川国道事務所(和歌山県田辺市中万呂)は11日、すさみ町周参見にある紀勢自動車道すさみ防災基地で、巨大地震と津波に備えた訓練をした。緊急用の仮設橋を組み立てたり、乗用車をジャッキやフォークリフトで移動させたりした。

 仮設橋(幅4・4メートル)の組み立てでは、路面となるアルミ床版を大型クレーンでつり上げて順次設置。ボルトで固定した後、バイクや車両で走って安全を確認した。今回は延長10メートルだったが、最大で60メートルまで対応できる。

 車の移動は、乗っていた人が津波から避難したため車が放置されていると想定。車の傷の有無などを確認して横へ動かした。災害対策基本法では、緊急車両が通行できるように道路管理者が放置された車を動かせることになっている。

 訓練には国道事務所職員のほか、すさみ町や串本町の建設業者の従業員ら計約30人が参加した。建設会社「小森組」(串本町)専務の小森脩平さん(32)は「実際に仮設橋を組み立ててみると、難しいと感じる部分もあった。これからも訓練を重ねて災害に備えたい」と話していた。

 国道事務所によると、管轄する御坊市以南の国道42号では、大地震に伴う津波で53橋が浸水すると想定されている。本田明副所長は「引き続き、訓練を重ね、被災時は一分一秒でも早く通行できるようにしたい」と話した。

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