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高品質の天然サカキ出荷 田辺市龍神村の大江さん

出荷前の「龍神真榊」(和歌山県田辺市龍神村小又川で)
出荷前の「龍神真榊」(和歌山県田辺市龍神村小又川で)
 和歌山県田辺市龍神村小又川の林業、大江俊平さん(73)が代表を務める「森林工房・大江」は、所有する山林で収穫した天然サカキを「龍神真榊(まさかき)」として出荷している。優れた産品を認定・推奨する県の「プレミア和歌山」に2015年に認定されており、昨年9月には特許庁から商標登録を受けた。


 大江さんによると、50年前に実家の林業を継いだ時は木材価格が高かったが、その後の低迷を受け、収益の一つとして山に自生するサカキの販売を始めた。森林は一つの工場という考えから「森林工房・大江」と名付けた。

 現在、山林内には数万本のサカキが自生しており、その中でも高品質のものを「龍神真榊」として通年、出荷している。収穫して自宅の作業場に持ち帰り、汚れや虫食いなどがないものを束ねて出荷する。大江さんは「高品質のサカキが自生しているのは、まさに恵まれた自然のたまもの」と感謝している。

 この一連の作業をスムーズにしている要因が、合理化の一環で1988年から山林内に敷設を始めた作業道の存在。網の目のように張り巡らせており、本業の木材の搬出作業も効率良くできているという。苦労して敷設した作業道により、サカキの自生地のすぐ近くまで軽トラックで行くことができ、収穫して作業場へ迅速に運んで製品化できるので、買い手の元に届くまでの時間も短縮できる。

 商標登録は、今後は産地偽装への対策も必要になってくるのではないかと考え、関係機関の協力を得て約1年かかって認定を受けた。大江さんは「サカキは神殿に供える花木で、龍神というありがたい名前を大切にしたくて商標登録をすることにした。今後も高品質のサカキが多く収穫できるような山づくりを続けていきたい」と話している。

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