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集団接種に空き多数 田辺市のコロナワクチン3回目

 和歌山県田辺市の新型コロナウイルスワクチン3回目接種で、集団接種の予約枠に空きが目立ってきている。日程によってばらつきはあるが、3月下旬から4月下旬にかけての予約率は4割程度にとどまっている。

 3回目接種は、2回目接種から6カ月以上経過した18歳以上が対象。市の対象者は約5万1千人で、順次、接種券を送付している。3月中に、対象者の9割超への発送が完了する見込み。3月16日時点の3回目接種率は43%となっている。

 市のワクチン接種は、集団接種と、医療機関での個別接種を併用している。集団接種はハナヨアリーナ(文里2丁目)と市民総合センター(高雄1丁目)を会場に、2月5日から始めた。

 土日曜のほか、3月以降は平日の2日間も実施。19日までは予約枠がほぼ埋まっている状態だが、20、21の両日は計1120人の予約枠に対して2割程度しか予約が入っていないという。

 3回目接種の予約が低調となっている背景には、1、2回目と異なる種類のワクチンを打つ「交互接種」や副反応への不安などがあるとみられる。

 市では2回目接種までファイザー製のワクチンを使用していたが、現在、供給のめどが立っている3回目のワクチンは5割超がモデルナ製。集団接種ではモデルナ製を使用している。

 交互接種やモデルナの有効性は厚生労働省の審議会で確認されている。市健康増進課は「3回目接種は、感染予防や重症化予防の効果を高める。接種を希望する人は、ワクチンの種類にかかわらずできるだけ早めに予約してほしい」と呼び掛けている。

 集団接種の予約はインターネットと電話で受け付けている。個別接種の予約方法は医療機関によって異なるため、接種券に同封している一覧表や市のホームページを確認してほしいという。

 接種に関する問い合わせは、市の専用コールセンター(0739・33・7022)へ。

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