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青梅の販売、3094トンを計画 JA紀南

全国市場7社と意見交換したJA紀南の青梅販売会議(22日、和歌山県田辺市秋津町で)
全国市場7社と意見交換したJA紀南の青梅販売会議(22日、和歌山県田辺市秋津町で)
 JA紀南は22日、和歌山県田辺市秋津町の中央購買センターで、全国の市場関係者を招いて本年産青梅の販売会議を開いた。市場販売計画の数量は3094トン(前年比105%)。近年、減少傾向にある売り場をどうやって確保し、いかにシーズン終盤まで販売していくか意見を交換した。


 全国市場7社の関係者とJA紀南の役員や職員、生産者ら約30人が出席。JA紀南は、19日にまとめた生産予想量として、南高2万287トン(前年比88%、平年比93%)、古城343トン(前年比78%、平年比63%)、小梅821トン(前年比99%、平年比105%)を見込んでいると報告した。

 市場販売計画の数量は南高2600トン、古城210トン、小梅250トン、その他34トンの計3094トンだと説明。市場などと連携、情報を共有し、近年減少傾向にある売り場の拡大や販売先の確保に努めるとともに、家庭で簡単に楽しめる加工方法を提案し、青梅ファンの確保に取り組む方針を示した。

 意見交換では、講習会や店頭での消費宣伝活動がコロナ前のようにはできないため、市場からは販売方法について、梅の色、熟度によって、どういった加工が向いているか分かるような宣伝資材やPR動画などを販売コーナーに置くことなど、それぞれ工夫して対応しているとの説明があった。

 また売り場の確保について、市場からは「臨機応変の価格で、シーズン最後まで販売できる形をつくらないといけない。産地の情報を緊密に出してほしい」「お客さんに納得してもらえるものを提供することが一番大事。これからの消費を支える若い世代に、買いたいと思ってもらえる売り場づくりをしないといけない」といった声があった。

 生産者からは、梅ポリフェノールに、新型コロナウイルスの感染を阻害する効果があることが研究で分かったことについて、消費者や販売者の認知度についての質問があった。市場からは「正直、認知度は高くないと思う。インターネット上の影響力ある人に広めてもらうのはどうか」といった意見もあった。

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