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詐欺被害防止で感謝状 田辺署、紀陽銀と郵便局の3人に

木村充次田辺署長(右)から感謝状を受け取る松浦秀樹さん=田辺市上の山1丁目で
木村充次田辺署長(右)から感謝状を受け取る松浦秀樹さん=田辺市上の山1丁目で
 田辺署は、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、紀陽銀行田辺支店の田中正人さん(63)と宮原佳世さん(45)、田辺郵便局の松浦秀樹さん(53)の3人に感謝状を贈った。

 宮原さんは6月3日、田辺支店を訪れた70代の男性客が定期預金の解約を申し出たため、目的を確認したところ「理由は言えない。ATMで振り込むよう言われている」などと話したため、詐欺に遭っていると確信した。報告を受けた上司の田中さんの判断で解約手続きを止め、警察に通報した。

 松浦さんは6月8日、田辺郵便局で60代の女性客が通話しながらATMを操作していたことから、目的を確認したところ、介護保険料の返還手続きをしていると話したため、操作をやめるよう働きかけた。

 贈呈式は田辺署であり、木村充次署長(53)が一人一人に感謝状を手渡した。田中さんは「お客さんの視点で考えることが大切だと改めて思った」、宮原さんは「お客さまの預金を守れてよかった」、松浦さんは「『お金を返します』『今日中に送金してください』という言葉には気を付けるよう、局内でも周知している。これからも被害を防いでいきたい」と話した。

 木村署長は「警察でも被害防止の広報をしているが、思い込んで振り込もうとする人には金融機関の窓口での阻止が欠かせない」と感謝した。

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