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食品ロス削減などで協定 すさみ町と東京、大阪の2社

協定書に署名する(左から)関藤竜也社長、岩田勉町長、中尾茂樹室長=12日、和歌山県すさみ町周参見で
協定書に署名する(左から)関藤竜也社長、岩田勉町長、中尾茂樹室長=12日、和歌山県すさみ町周参見で
 食品ロスの削減と特産品PRなどを目指し、和歌山県すさみ町は12日、住宅メーカーの積水ハウス(本社・大阪市)、ベンチャー企業のクラダシ(本社・東京都)と連携協定を結んだ。

 協定の目的は、食品ロス削減に対する意識向上▽漁業の担い手不足の解消▽食品ロス削減に向けた消費活動への変容を促すこと▽すさみ町の特産品PRと活性化―の4項目。2社は資金調達や広報などを通じて協力していく。

 目的を達成するための取り組みの一つとして、9月12~19日に「社会貢献型インターンシップ(就業体験)」を計画している。大学生や大学院生6人を町内に招き、地域住民と交流しながら、漁の生産現場を体験してもらう。学生は、市場に出しても安価なため漁業従事者が自宅で食べたり、廃棄したりしている魚の商品化や、人口減少や若者流出などの地域課題の解決策を考える。参加者は今月中に募集する予定。

 この日、町役場で調印式があり、岩田勉町長、積水ハウス開発事業部の中尾茂樹トリップベース事業推進室長、クラダシの関藤竜也社長が協定書に署名した。

 岩田町長は「助言、協力を頂きながら、新たな道を開拓していきたい」と述べ、中尾室長は「協力して地域を元気にしていきたい」、関藤社長は「明るい未来しか見えていない。非常に楽しみ」と話した。
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