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絵画とパンの二刀流 画家の西村さん白浜にアトリエ兼カフェ

画家としての創作活動の傍ら、カフェを営む西村美和さん(和歌山県白浜町で)
画家としての創作活動の傍ら、カフェを営む西村美和さん(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町にアトリエを構える画家の西村美和さん(48)は、創作活動の傍ら、アトリエ内でベーグルが人気のカフェを営む。「世界各地で展示会を開けるような画家になるのが目標。ベーグルも焼いていきたい」と意気込んでいる。


 田辺市出身。海外で画家として活動するのが子どもの頃からの夢だった。しかし、収入面などで思い切りがつかず、美術系の専門学校卒業後は約7年間、地元の建設会社に勤めた。

 しばらくは絵画教室に通い、県美術展覧会などに出品。結婚や出産で教室を離れた時もあったが、絵に対する思いは変わらなかった。抽象画や人物画を油絵やアクリル画で数多く描いた。

 子育てをしながらカフェなどで働き、貯金がたまれば海外に足を運び、街やギャラリーを見て回った。「画家として進むきっかけをつかみたかった」という。

 24歳の時、パリで絵画とともに衝撃を受けたのが、パンのおいしさだった。カフェでケーキを作っていた経験もあってパン作りを始め、8年前に「息子との居場所になり、活動できる場所が欲しい」と現在のアトリエ兼カフェをオープンした。

 画家として2013年、香港で初めて海外展示会に出品した。その後もニューヨークやスイスのアートフェアに出品するなど、活躍の場を広げた。今年6、7月にはパリで個展を開催。小さいスペースだったが「私を知ってもらい、つながりをつくるきっかけになった」と話す。

 一方、カフェの方は画家との両立の大変さに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で苦戦していたが、観光客の客足が戻りつつあり、リピーターも増えてきた。主力のベーグルは、通信販売も手がけるなど二刀流に手応えを感じている。


 26日~10月1日、東京都中央区銀座の奥野ビル、アトリエオリーブで個展を開く。インスタグラムでは(@mbagelandart)でベーグル、(@miwacolor_)で絵の情報を発信している。カフェ「m.bagel」(白浜町1729の16)の営業は不定期。

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