和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

【動画】有志で発射盛り上げ 串本・那智勝浦に「ロケット応援団」

 和歌山県串本町と那智勝浦町が合同開催した「宇宙ウイーク2022」(12~16日)の催しに合わせ、両町の住民や事業者の有志が参加した「和歌山ロケット応援団」の結団式が15日、串本町潮岬の望楼の芝であった。民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」(串本町田原)からの初号機発射に向け、民間から応援の機運を盛り上げたいと結成。交流サイト(SNS)を使った情報発信や地域の清掃活動といった取り組みを計画しており、団員も募集している。


 この日は宇宙ウイークの一環として、モデルロケットを作って打ち上げる体験を串本町で開催。同町潮岬の県立潮岬青少年の家で、県内各地から参加した一般参加者や応援団メンバーの計25人が、県宇宙教育研究会事務局長でもある桐蔭高校の藤木郁久教諭(52)や桐蔭中・高校科学部の生徒に教わりながら、火薬で飛ばす長さ30センチほどのモデルロケットを制作した。

 完成後は打ち上げ場所である望楼の芝に移動し、和歌山ロケット応援団の結団式を開催。団長を務める串本町の南紀串本観光協会職員、青木圭さん(46)が「初号機発射が迫る中、打ち上げの成功に向けて自分たちでできる取り組みは何かと検討し、今日の発表に至った。発射の成功と発展を応援し、地域を盛り上げる活動・イベントを行いたい」とあいさつ。

 副団長となった那智勝浦町の那智浦神郵便局長である西純世さん(56)はロケットの打ち上げを応援し、この地域を愛する気持ちがあれば、住んでいる所を問わず誰でも応援団に参加できるとアピール。他のメンバーも、SNSで「和歌山ロケット応援団」というハッシュタグを使った情報発信や11月下旬に発射場近くの荒船海岸で清掃活動を計画していることなどを発表した。応援団のメンバーは現在、高校生から70代の約30人という。

 その後、参加者はそれぞれが作ったロケットを打ち上げ、勢いよく高さ100メートルほどまで上昇する様子を見守った。イベントに参加したすさみ町周参見小学校1年の森直也君(7)は「初めてでちょっと緊張したけど楽しかった。飛んでいるのを見てすごいなと思った。ロケットの打ち上げを見に行きたいし、またモデルロケットも飛ばしたい」と話していた。

 応援団についての問い合わせは事務局のUSPジャパン(070・9050・4122)へ。

和歌山ロケット応援団の結団式に集まった応援団のメンバーやモデルロケットを打ち上げる催しの参加者ら(和歌山県串本町潮岬で)
和歌山ロケット応援団の結団式に集まった応援団のメンバーやモデルロケットを打ち上げる催しの参加者ら(和歌山県串本町潮岬で)
宇宙ウイークの一環で制作して打ち上げられたモデルロケット(和歌山県串本町潮岬で)
宇宙ウイークの一環で制作して打ち上げられたモデルロケット(和歌山県串本町潮岬で)
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