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「働き方の提示が大切」 林業の担い手育成で研修会

林業関係の事業所や行政関係者ら100人が参加した研修会(和歌山県みなべ町で)
林業関係の事業所や行政関係者ら100人が参加した研修会(和歌山県みなべ町で)
 「10年後の林業の担い手を考える」をテーマにした研修会がこのほど、和歌山県みなべ町内のホテルであり、県内の林業関連企業や行政の担当者ら約100人が参加した。林野庁経営課の渡辺泰輔課長は基調講演で「多様なライフスタイルがある中、それに合った働き方をいかに提示できるかが大切」と述べた。

 県が林業振興を目的に2017年度に「森林・林業総合戦略」を策定。「新・紀州林業への挑戦」として取り組みを進めている。研修会は、林業界の課題への対応の一助にと県と和歌山森林管理署が定期的に開いている。

 渡辺課長のほか、栃毛木材工業(栃木県)の関口弘代表と柴田産業(岩手県)の柴田君也代表がそれぞれ特別講演をした。

 渡辺課長は「『新しい林業』の目指すビジョンとそれを支える担い手について」で講演。林業界を取り巻く状況などについて話す中、「従事者のライフスタイルに合わせた処遇を。そのためには選りすぐりの優良な木を活用し、若い森林を造成して生産性を上げることが大切」などと話した。

 関口代表は「人を育て、組織のモチベーションを高める仕組みづくり」のテーマで講演した。栃毛木材工業は1975年の設立。「1本の苗木から家づくりまで」の方針で林業と製材業、建築請負業をしている。従業員52人、うち山林部は22人。山林約1790ヘクタールを所有し、他に業務委託林が437ヘクタールある。年間出材量は約3万立方メートル。

 班長と副班長、作業員を合わせ4~5人で一つの班を編成。週休2日制と月給制を実現している。年2回の特別賞与のほか「もうかると臨時賞与も」と関口さん。そのために必要な1日の収益、仕事量など目標とするデータは全員が分かるようにしている。

 関口さんは「生産ノルマと雇用条件の良いバランスが大切。社員と相談しながら進めている」と話す。

 また、新入社員の教育は搬出、造林、集材、道造り、伐採の順に実施し、入社して4、5年目で伐採という例が多い。「事故は伐採時が多いので、広く仕事を覚えた上で実施している」という。

 柴田さんは「世界スタンダードの林業で地域課題を解消」の演題で話した。

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