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ミツバチ保護へ巣箱作り みなべ町の住民団体が呼びかけ

ミツバチの巣箱を作る参加者(和歌山県みなべ町清川で)
ミツバチの巣箱を作る参加者(和歌山県みなべ町清川で)
 ニホンミツバチの保護活動に取り組む住民団体「ビーフォレスト・クラブみなべ百年の森」(下村勤会長)は21日、和歌山県みなべ町清川のみなべ川森林組合で、呼びかけに応じた住民に協力してもらってニホンミツバチの巣箱を作った。完成した巣箱は、住民が自宅周辺に設置するために持ち帰った。保護活動の一環で、2年目の取り組み。


 同団体は、減少傾向にあるニホンミツバチの成育環境を整えるために巣箱の設置活動をしている。昨年から減少の原因を探る成育調査のため、住民の協力で巣箱を手作りして設置し、ミツバチが入れば報告してもらうようにしている。

 この日は、午前と午後の2回に分けて巣箱作りをした。町内をはじめ、田辺市や御坊・日高から計16人が参加した。同団体のメンバーら4人と、同じように巣箱を手作りして設置する活動を続ける若手農家の団体「みなべ梅郷クラブ」のメンバーも4人加わった。

 各回とも、参加した住民は5班に分かれ、下村会長ら両団体のメンバーに教わってスギ板を材料に電動ドライバーを使って組み立てた。ミツバチを誘い込むために天井板に蜜蝋(みつろう)を塗ったり、劣化を防ぐためにバーナーを使って焦がしたりして、1時間半ほどで1人1個ずつ完成させた。

 巣箱は幅38センチ、奥行き42センチ、高さ40センチの大きさ。ニホンミツバチは春に、群れの半分ほどが新しい女王蜂を残し古い女王蜂と共に別の巣に移る。「分蜂」といわれ、その際に巣箱に誘い込む。巣箱の前にランの花を置いたり、誘引剤を入り口に張ったりするという。下村会長は、入り口を南向けにし、入らなくても移動させないといった適切な設置方法について説明し「ミツバチが入ったら連絡を下さい」と呼びかけた。天敵のスズメバチや、ハチノスツヅリガの幼虫であるスムシの対処の仕方も説明した。

 みなべ町内で梅農家をしている祖父母と一緒に参加した田辺市あけぼの、中学1年の土井涼太君(13)は「生物が好きで、ハチにも興味がある。巣箱に入るのを見てみたい」。祖母の辻本喜代美さん(72)は「梅の栽培でミツバチの働きは重要だが、最近は畑の周りであまり見なくなってきたのが気になる。この活動で増えればいいのだが」と話していた。

 昨年同団体が設置した巣箱にニホンミツバチは入っていないが、梅郷クラブが和歌山大学の学生らと一緒に設置した巣箱には入っており、下村会長は「梅の花の受粉のため、気温が低くても活動するニホンミツバチを増やしたい。なんとか巣箱に入ってもらいたい」と期待する。

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