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銘菓やレシピを漫画に 「なおくんと和歌山おやつ。」出版

南高梅を使ったかき氷や地元名物のお菓子が登場する「なおくんと和歌山おやつ。」
南高梅を使ったかき氷や地元名物のお菓子が登場する「なおくんと和歌山おやつ。」
 和歌山の銘菓や地元レシピを描いた漫画「なおくんと和歌山おやつ。」(メディアソフト発行、三交社発売)が書店などで販売されている。作者は和歌山県田辺市あけぼの出身のmonaca(モナカ)さん。「この漫画をきっかけに、他府県の方が和歌山に興味を持ってくれたらうれしい」と話している。

 物語は、小学生の「なおくん」が両親の海外転勤で和歌山の祖父の家で暮らすことから始まる。祖父たちがなおくんを喜ばせようと用意したのが、地元銘菓や手作りおやつ。どこか懐かしくて優しい味のするおやつや、田舎暮らしの様子を114ページにわたってつづっている。

 創作だが、登場人物は実際の地元住民がモデルになっている。また、海や山など自然の中で食べることのおいしさを伝えようと、実体験なども交えている。

 方言にも工夫しながら描いたといい、「同じ田辺でも地域によって方言が違う。地元の人にも聞きなじみがあり、他府県の人にも伝わるようにした」と細かい部分までこだわりを詰めこんだ。

 その中でも、特に大切にしたのは子どもたちの表情。それぞれ食感や味の違いを表現しながら「初めて食べた、おいしい」という気持ちが伝わるよう、顔を描き分けているという。

 高校卒業まで田辺で過ごしたモナカさん。「慣れ親しんだ思い出のあるおやつをウキウキしながら描いた。本を見た方から『おやつを取り寄せした』『出てきた所を巡った』と声を頂き、心を動かせたり、形になったりしたような気がして本当にうれしい。地元の方にも話の種にしてもらえたら光栄」と話している。
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