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熊野古道に外国人客続々 和歌山県、待ちわびた「春」到来

田辺市観光センターで職員(左)から案内を受ける米国からの観光客=和歌山県田辺市湊で
田辺市観光センターで職員(左)から案内を受ける米国からの観光客=和歌山県田辺市湊で
 熊野古道に訪日外国人客が戻ってきている。外国人客を中心に旅行業を展開する和歌山県の田辺市熊野ツーリズムビューローの4月の予約件数は、コロナ禍前のピーク時に迫る。ビューローは「厳しい3年間の冬を経て、ようやく春が来た。まだ油断はできないが、明るい方向に向かってほしい」と話している。


 ビューローによると、昨年10月に外国人観光客が入国する際の水際対策が大幅に緩和されてから予約が急増。欧米豪が中心だが、台湾やシンガポールなどアジア圏も増えている。春はすでに宿泊施設が満室で、手配が困難になっているという。春以降の予約も続々と入っている。

 コロナ禍前は年々、観光客が増加。ピークの2019年10月は1210件の申し込みがあり、売り上げは8千万円を超えた。ところが、20年3月ごろから激減し、売り上げがほぼゼロの時期もあった。その間も「熊野に行きたい」という声は根強くあった。規制が緩和されず直前でキャンセルになったが、春と秋には多くの予約が入っていたという。

■宿泊満室、人手不足も


 田辺市中辺路町のあるゲストハウスは「年明けから予約が増え始め、3~5月はほぼ埋まっている。今は断ることの方が多い」と話す。

 田辺市本宮町内では大型の宿泊施設も「3月中旬以降、海外からの個人や数人グループの予約が多く入っている」という。本宮町の別の施設は「今年だけでなく来年分の予約も一緒に取る団体もある」と話す。

 一方、人手不足も表面化してきている。熊野古道周辺の複数の施設からは「求人を出しても集まらない」という声が聞かれる。その影響で「客室の全てを使えない状況がある」という施設もある。

 熊野本宮観光協会の集計(2日時点)によると、本宮町では3~5月で約2万3千人の宿泊予約があり、その約45%が外国人。国内では学校の春休みやゴールデンウイークを控えており、宿泊客はさらに増えそうだという。

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