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白浜空港の搭乗者過去最多 22年度23万人超

南紀白浜空港の搭乗者数
南紀白浜空港の搭乗者数
南紀白浜空港に着陸した旅客機(和歌山県白浜町で)
南紀白浜空港に着陸した旅客機(和歌山県白浜町で)
 南紀白浜空港(和歌山県白浜町)の2022年度の搭乗者は23万1319人だった。過去最多だったコロナ前の19年度を5万4184人上回り、10年前の2倍以上になった。空港を運営している南紀白浜エアポート(白浜町)の岡田信一郎社長は「全国の他の空港と比較しても随一の伸び。多くの方が紀南を訪れることで、地域の活性化に大きく貢献している」と話している。


 3月の搭乗者は2万2912人で、過去最多だった18年度を7057人上回った。22年度は全ての月で過去最多を更新した。

 搭乗者が増えた要因は、リゾート地で休暇を兼ねて働くワーケーションなどのビジネス客の増加や、豊かな自然、温泉、パンダなどがそろった県の魅力が再評価されたことなどとみられる。

 コロナ禍ではあったが、白浜空港は22年度、1カ月の搭乗者が8月に2万5105人と1968年4月の開港以来初めて2万人超えを記録した。その後、10月(2万783人)、11月(2万1388人)、2月(2万271人)、3月と2万人を超えた。


■地元搭乗者増を目指す

 空港では、定期便で白浜―羽田(東京)を1日3往復している。2月には将来の増便を視野に入れた実証実験として4往復した。

 今後について岡田社長は「さらに(搭乗者を)伸長させたいところではあるが、天井に当たっており、現実的には簡単ではない。強みを伸ばすより、弱点の補強がますます急務になってきた」と分析する。

 具体的には、地元の人の搭乗率が比較的低いとし「羽田乗り継ぎで、温暖な紀南とのギャップを楽しめる東北地方や北海道などへの旅行喚起を図るなどして、地元需要の底上げに粘り強く取り組んでいきたい」と話している。

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