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高校生の挑戦を応援 田辺市の古民家に「集いの場」

トウザン荘を案内する山田かな子さん(和歌山県田辺市下屋敷町で)
トウザン荘を案内する山田かな子さん(和歌山県田辺市下屋敷町で)
自習室で勉強する高校生
自習室で勉強する高校生
 和歌山県田辺市下屋敷町に古民家を活用した、高校生のワークスペース「トウザン荘」がオープンした。「しゃべってもいい自習室」として、勉強したり、イベントを企画したり。高校生が集まる中で生まれた「やりたいこと」の実現に向け、地域の大人や企業が支援する拠点にもなる。


 運営するのは、高校生と地域企業をつなぐプロジェクトなどを手がける教育会社「TODAY(トゥデイ)」(田辺市東陽)。紀南の企業でインターンシップ(就業体験)する大学生の滞在場所、共有オフィス、イベント会場としても活用する。

 トウザン荘は築88年の2階建てで、6年間空き家になっていた。高校生らの手も借りながら、部屋にあふれていた家財道具を整理。障子の張り替えや雨漏りの修繕などをした。

 利用する高校生によると、部活動を終えて塾に向かうまでの居場所になっている。自習室は大抵「おしゃべり禁止」だが、「ここなら、勉強を教え合ったり、議論したりもできる」と話す。部屋は複数あり、静かに学習できる部屋もある。

 利用料はペットボトル飲料1本込みで200円。時間制限はない。営業は月曜から金曜の午前9時~午後5時。午後7時半まで延長している日もある。営業情報はインスタグラムで発信している。

 トゥデイでは、大学生と地元企業をつなぐ中長期インターンシップのプログラムを手がけている。2階は紀南に滞在する大学生の宿泊施設にもなる。

 トゥデイ代表の山田かな子さん(31)は「今後、キッチンや庭も整備して、活用の幅を広げる。若者が自身や地域の将来について探究する場所になればうれしい」と話している。

■7日に見学会

 トウザン荘のオープンを記念した見学会が7日午前9時半~午後6時にある。訪れた人同士でボードゲーム大会など交流もある。参加は無料。事前の申し込みは必要ない。

 問い合わせはインスタグラムのダイレクトメッセージへ。

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