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青梅の販売価格が低迷 主力「南高」は前年比80%、和歌山のJA紀南

出荷された南高梅(5月、和歌山県田辺市下三栖のJA紀南総合選果場で)
出荷された南高梅(5月、和歌山県田辺市下三栖のJA紀南総合選果場で)
 JA紀南は和歌山県田辺市秋津町の中央営農経済センターで、2023年産青梅の販売反省会と次年度対策会議を開いた。主力の南高の販売量は2509トン(前年比100%)で、1キロ当たりの平均単価は449円(同80%)だったと報告した。過去10年でみると、300円台で推移した13~16年に次ぐ低価格だった。


 漬け梅の在庫過多に伴って青梅の出荷が増えると見込んだため、市場価格を昨年よりも抑えて販売を始めたことが影響した。需要が高まる梅の日(6月6日)ごろに値頃感のある販売を目指したという。ただ、6月3週目以降は流通在庫が多くなり「弱含みの相場展開となった」とした。

 南高の販売開始は5月26日。日別のピークは6月1日の184トンだった。ともに前年より数日早かった。

 実の大きさの割合は、2Lが44%で最多。3L24%、L23%などと続いた。

 小梅の販売量は222トン(前年比88%)、1キロ当たりの平均単価は656円(同99%)。古城は236トン(105%)、611円(91%)だった。

 出席した市場関係者からは、梅シロップを簡単に作ってもらおうとJA紀南が今年から本格的に販売するスタンド(自立型)袋が好評だったとする意見が出た。「(現在は南高だけだが)古城のシロップ作りにも使えないかという声も聞いた」という意見もあり、JA紀南は検討する。

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