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中学国語は低迷43位 全国学力テストで和歌山県

本年度全国学力テスト 和歌山県内結果
本年度全国学力テスト 和歌山県内結果
 和歌山県教育委員会は、小学6年生と中学3年生を対象にした本年度の「全国学力テスト」の結果を発表した。小学生はおよそ全国並みだったが、中学生は3教科とも全国平均を下回った。特に国語は全国43位で、今の形の問題形式になった2019年度以降、4回連続で全国2番目の低さとなった。

 テストは4月にあり、県内では小学生約6800人、中学生約6400人が受けた。国語と算数・数学に加え、中学では4年ぶりに英語も実施した。ただ、ICTシステムで実施された英語の「話すこと」は、学校によって環境に差があったことから正答率には反映していない。

 中学国語の正答率は全国より3ポイント低い67%。かつて分かれていた、知識を問う「A問題」と応用の「B問題」を統合した19年度以降は、毎年(20年度は新型コロナウイルスの影響で中止)、全国より3~4ポイント低い状況が続き、低迷している。

 問題の内容別では、全体的に全国より正答率が低かったが、特に文章を読み解いたり、自分の考えをまとめて記述したりするなど、思考力、判断力、表現力などを見る問題で、大きな差があった。同様の課題は以前から指摘されている。

 一方、小学国語は全国12位の68%で全国平均を1ポイント上回った。全国平均超えは19年度以降初。14年度に小学「A問題」、16年度に小学「A問題」と中学「B問題」で全国最下位となった。その後、取り組みを強化したことで小学校は改善したが、中学校はその効果が現れていない。

 この要因について県教委は、中学校で進める授業づくりが現場に浸透していない▽小学校で課題だった部分が中学校での学習に影響し表面化している▽小学校と中学校の教員が互いに授業内容を把握するなどの連携が不十分―を挙げている。

 県教委は昨年度から、年1度だった中学校の「県学習到達度調査」を2回に増やし、教員研修を強化している。本年度も継続していくという。

■全教科で全国未満 19年度以降の中学

 中学数学は全国より1ポイント低い50%で22位、英語は2ポイント低い44%で20位だった。19年度以降、国語、数学、数年置きに実施の英語、理科の全てで全国平均未満となっている。

 小学校の算数は63%で順位は過去最高の10位となった。19年度は全国平均より1ポイント低かったが、21年度から3年連続で全国平均と同じになった。

 県教委の大堀和美・義務教育課長は「小学校は一定の成果が出ているが、中学校は県の取り組みが十分浸透しておらず、危機感を持っている」とした。

■依然、全国と差 中学の読書習慣

 学力テストと同時に実施したアンケートで、中学生に計画を立てて勉強しているか聞いたところ「よくしている」「ときどきしている」は合わせて51・4%で、全国より3・6ポイント低かった。月~金曜の読書時間については「全くしない」が42・4%と全国より5・6ポイント高かった。これらの傾向は以前から続いている。

 また、勉強は好きかの問いで、国語について肯定的に答えた中学生は55・4%で、全国より6ポイントも低かった。数学は57・9%(全国56・7%)、英語は49・0%(51・9%)だった。

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