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【動画】店先に「あぶりアユ」泳ぐ 熊野古道の秋の風物詩、和歌山・田辺市

 和歌山県田辺市中辺路町栗栖川にある「古道の杜(もり)あんちゃん」の店先に16日、アユを炭火であぶった保存食「あぶりアユ」がつるされた。店は世界遺産・熊野古道「滝尻王子」のそばにあり、古道の秋の風物詩としても親しまれている。

 民宿や土産物店などを営む店主の木田豪さん(53)が毎年、友釣りで捕獲された富田川の天然アユにこだわって手作りしている。まず20~25センチほどのアユの内臓を取り除いた上で、魚が泳いでいる姿を模した「踊り串」を打って炭火で素焼きに。その後、網の上に移して木箱に入れ、備長炭で2日間かけ、じっくりとあぶって仕上げている。

 そのままでも食べられるが、だしを取ったり、炊き込みご飯の材料にしたりしてもおいしい。木田さんは「今年のアユは猛暑の影響で取れる数が少なかった。手間がかかって大変だが、毎年、楽しみに待ってくれている人がいるので頑張っている」と話している。

 価格は一連(5匹)で税込み4千円。問い合わせは古道の杜あんちゃん(090・8756・4384)へ。

店先につるされた「あぶりアユ」(16日、和歌山県田辺市中辺路町で)
店先につるされた「あぶりアユ」(16日、和歌山県田辺市中辺路町で)
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