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休耕田で育てたソバ収穫 ええとこねっと龍神村

大型農機を使って収穫が行われたソバ畑(和歌山県田辺市龍神村甲斐ノ川で)
大型農機を使って収穫が行われたソバ畑(和歌山県田辺市龍神村甲斐ノ川で)
 和歌山県田辺市龍神村で地域振興に取り組んでいるNPO「ええとこねっと龍神村」は5日、休耕田を活用して栽培しているソバ畑で収穫作業をした。今年は天候不順などで生育状況は良くないという。収穫は今月末ごろまで続く。

 ソバ栽培は同NPOの主力事業。少子高齢化が進む龍神村では休耕田が増えており、イノシシのすみかとなるなど環境が悪化することから、その対策としてソバを栽培。収穫したソバを使ってメニューとして提供している店「そばと農園和わく」(龍神村甲斐ノ川)を運営したり、集客イベントを開いたりして活動している。

 栽培は2015年から甲斐ノ川の田んぼで始めた。現在は甲斐ノ川で2カ所、福井、安井、西、殿原、宮代では各1カ所の計約2ヘクタールで栽培中。毎年、シカやイノシシの食害に悩まされているほか、昨年は台風の被害も受けた。今年は種まきを終えた以降に長雨があり、生育に影響があったという。

 5日、「そばと農園和わく」前に広がるソバ畑で収穫作業をしたのは、同NPOでソバの栽培を担当している反町和直さん(65)と、龍神村の地域おこし協力隊の川野智志さん(22)。

 反町さんが大型農機を運転して田んぼに乗り入れ、ヒタチアキソバという品種のソバを刈り取っていった。

 反町さんは「台風被害のあった昨年は、収量がゼロに近い状態だった。それと比べると今年は収穫できるが、生育は良くない。全体で100キロを超えればいいが」と話している。

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