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目指すはパラリンピック! 全国障害者スポーツ大会ボッチャで矢倉君が金、和歌山

全国障害者スポーツ大会のボッチャで金メダルを獲得した南紀はまゆう支援学校高等部2年生の矢倉遼典君(和歌山県上富田町岩田で)
全国障害者スポーツ大会のボッチャで金メダルを獲得した南紀はまゆう支援学校高等部2年生の矢倉遼典君(和歌山県上富田町岩田で)
 全国障害者スポーツ大会の競技ボッチャで、南紀はまゆう支援学校(和歌山県上富田町岩田)高等部2年生の矢倉遼典君が金メダルを獲得した。関節の可動域に制限を来す、先天性多発性関節拘縮症で両腕が自由に使えず、右足でボールを投げる。大会でも異色の選手。抜群のコントロールを武器に、初の全国大会で躍動した。

 ボッチャはボールを投げて、ジャックボールという目標球に近づけるスポーツで、障害の有無や年代を問わず楽しめる。相手ボールをはじいたり、目標球にボールを当てて動かしたり、戦略性や技術が求められる点も魅力となっている。

 大会は10月29日に鹿児島県指宿市であり、もう一人の県代表とペアで臨んだ。試合はコイントスで先攻となり、相手が目標球を狙いにくい位置にボールを投げる作戦が奏功。一時逆転されても、すぐに取り返すことができ、2連勝した。

 ボッチャと出合ったのは小学3年生の頃。自身の障害に合ったプレーができること、何より戦略性の高さに興味を持った。「試合の流れを読んだり、ペア間で作戦を共有したりするのが難しさであり、面白さ」。体育の授業や放課後に寄宿舎に帰った後に練習している。

 矢倉君は「金メダルを宣言して臨んだ大会。緊張したけれど、その分集中力も高まった。うまく作戦通りに戦えた」と笑顔を見せた。

 ボッチャはパラリンピックの公式競技。「もっと実力を高めて、最強のプレーヤーになりたい。パラリンピックを目指したい」と話している。

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