和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

公共交通の意見聞かせて

 運転手不足や利用者の減少などで公共交通の維持が大きな課題となる中、和歌山県田辺市は、「地域公共交通計画」の策定に取り組んでいる。計画作りの参考にしようと、日頃の交通手段や要望などを尋ねる市民アンケートを実施しており、広く協力を呼びかけている。

 地域公共交通計画は、地域にとって望ましい公共交通の姿を示すもの。国の法改正で、策定が自治体の努力義務となった。

 市は今年7月、自治会関係者や交通事業者、観光関係者、行政職員ら計30人の委員で構成する協議会を設立。現状や課題を洗い出し、来年度末までに計画を策定する予定にしている。

 アンケートは、無作為に抽出した16歳以上の市民1800人に調査票を送付。郵送かインターネットで回答してもらう。

 より多くの市民から意見を募るため、インターネットでは調査票の送付対象者以外からも回答を受け付ける。

 質問は、通勤や買い物に行くときの主な交通手段、今後の在り方に関する項目など、21問ある。回答期限は12月15日。

 市の担当者は「公共交通を維持するためにはどうすればいいか。利用している人も、していない人も含め、日頃感じている課題や要望を聞かせてほしい」と話している。

 問い合わせは、市企画広報課(0739・26・9963)へ。

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