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ばあちゃんバンドと交流 田辺市の中山路小児童

山路小唄の指導に訪れて児童と交流する「ばあちゃんバンド」(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
山路小唄の指導に訪れて児童と交流する「ばあちゃんバンド」(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
 和歌山県田辺市龍神村柳瀬の中山路小学校でこのほど、龍神村の高齢女性でつくる「ばあちゃんバンド」の11人が全校児童43人と交流した。

 学校開放月間(10月24日~12月8日)中の行事。村民文化祭(11月30日)と学習発表会(12月8日)で、全校児童が昔から地元で歌い継がれている「山路小唄」に初挑戦することになっており、バンドのメンバーに教えてもらうことにした。

 バンドは結成10周年でメンバーは60~90代の女性。自作のステージ衣装を着て、楽器に見立てた鍋や一斗缶などをたたいてリズムを取りながら童謡や唱歌などを元気よく歌う。

 交流会は体育館であり、バンドリーダーで同校の教諭でもあった小川静子さん(94)があいさつをした後、メンバーが自己紹介し、山路小唄について説明した。

 山路小唄は「山路よいとこ、住みよいところ」で始まり、日高川や虎ケ峰など地元の豊かな自然を歌っている。戦後は青年団などで広く歌われていたというが、だんだんと廃れてきたことから、バンドが演奏活動をする際に披露している。

 メンバーは、児童の前で何度も歌って指導し、みんなで一緒に歌って音合わせをした。お礼のあいさつをした6年生の廣岡蓮児童会会長(11)は「家にある鍋など身近な物を楽器にしていてびっくりした。歌も演奏も上手だった。学習発表会などで山路小唄を頑張って歌いたい」と話した。

 小川さんらは「子どもたちは地域の宝物。ぜひ頑張って歌ってほしい」と話している。

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