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ニホンオオカミこぼれ話

ニホンオオカミの剝製
ニホンオオカミの剝製
 和歌山県海南市船尾の県立自然博物館は、第2展示室で企画展示「ニホンオオカミこぼれ話」を開いている。和歌山大学教育学部から寄託を受けて保管しているニホンオオカミの剝製と頭骨レプリカなどを展示している。31日まで。

 ニホンオオカミは1905年、奈良県南部で捕獲されたのを最後に記録がなく、絶滅したと考えられている。その剝製は、国内に3体(県立自然博物館、国立科学博物館、東京大学農学部)、海外に1体(オランダ国立生物多様性センターナチュラリス)の計4体のみ現存しており、大変貴重という。

 県立自然博物館で展示中の剝製標本は1904~05年、奈良県南部(詳細は不詳)で捕獲された。捕獲者は不明で、体長1メートル、体高73センチ。81年に改作され、その際に頭骨が取り出されたことで、頭骨の形状からニホンオオカミであることが同定された経緯がある。この剝製の貴重な改作以前の姿の写真を和歌山大学教育学部から借用し、併せて紹介している。

 ほかにも、頭骨模型3点(ニホンオオカミ、オオカミ、化石種ダイアウルフ=北米の化石オオカミ)、犬の頭骨1点、解説パネル8点を展示している。

 開館時間は午前9時半~午後5時(入館は午後4時半まで)。休館日は月曜(月曜が祝日の場合は次の平日)。入館料は大人480円、高校生以下と65歳以上は無料。

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