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自販機で「ふるさと納税」 ゴルフ場でプレー代などに使える、和歌山・上富田町

ゴルフ場に設置されたふるさと納税の自動販売機(和歌山県上富田町岩崎で)
ゴルフ場に設置されたふるさと納税の自動販売機(和歌山県上富田町岩崎で)
 和歌山県上富田町は17日、同町岩崎のゴルフ場「南紀白浜ゴルフ倶楽部」で、ふるさと納税の自動販売機の運用を始めた。町への寄付増加の起爆剤にしたいという。


 自販機はタッチパネル式。町への寄付額は1万~100万円の9種類を選ぶことができる。住所を入力し、クレジットカードで決算すると、寄付額の3割分の補助券がもらえる。後日、自宅に寄付証明書が届く。

 補助券は当日から、施設内で使える。プレー代のほか、地場産品の購入、併設するホテルでの宿泊、レストランでも利用できる。

 ふるさと納税の自販機は「グローキーアップ」(神奈川県)が開発し、営業委託を受けている「サイネックス」(大阪市)が各自治体で展開している。

 県内では高野町にもあるが、ゴルフ場での設置は県内初。全国では道の駅や大型商業施設、空港、サービスエリアなどにも設置している。ゴルフ場は、地域外の利用が多い▽高所得者の利用が多い▽プレー料割引は需要が高い―ことから、サイネックスは特にゴルフ場がある自治体に勧めている。

 通常、返礼品には送料がかかるが、自販機だとその場で補助券がもらえるので送料がかからない。利用者にとっても免許証とクレジットカードがあれば、インターネットより手続きが早く済むメリットがある。

 この日、サイネックス社員が町職員やゴルフ場スタッフに、自販機の利用者へ説明する場面を想定してやってみせ、利用を増やすには積極的な周知が必要として協力を求めた。

 町振興課の担当者は「自販機は施設の利用者の目に留まりやすく、寄付が増えることを期待している。還元率がいいので、町外の皆さんの利用をお願いします」と呼びかけている。

 上富田町のふるさと納税の2022年度寄付金額は、3億5188万3千円。23年度は4億円を超える見込み。

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