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古道歩いて歴史に浸る 世界遺産20周年で平安の「熊野御幸」再現に279人、和歌山

千里の浜を歩く「令和の熊野詣」ウオークの参加者(和歌山県みなべ町山内で)
千里の浜を歩く「令和の熊野詣」ウオークの参加者(和歌山県みなべ町山内で)
 平安時代から始まった上皇や貴族らによる「熊野御幸」を再現する熊野古道リレーウオーク「令和の熊野詣」が昨年12月中旬から今月初めまで、大阪市中央区から和歌山県みなべ町芝までの熊野古道紀伊路で8回に分けて開催された。県内外から参加した279人が、歴史ロマンに浸りながら歩いた。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年記念で県が企画した。昨年12月上旬に京都市伏見区にある城南宮で出立式をしたのに続き、各回で参加者を募って開いた。熊野古道紀伊路語り部の会(柴田雄蔵会長)のメンバーが案内した。

 各回とも、ほぼ定員(100人と80人)いっぱいになり、8回の延べ人数は644人。年代別には60代が4割、女性が6割超を占めた。8回全て参加した人は13人で、黒竹のつえとデザイナーのコシノジュンコさんがデザインした手拭いが贈られた。

 最終回の今月2日には94人が参加。白装束を着て5班に分かれ、印南町のJR切目駅前を出発し、同町の切目中山王子社や徳本上人名号碑、みなべ町の有間皇子結び松の記念碑、岩代王子社を経て、千里王子社を目指した。

 景勝地として古くから数々の文献に登場し、アカウミガメの産卵地としても知られる千里の浜も歩き、千里王子社に到着。語り部から、NHK大河ドラマ「光る君へ」に登場する花山法皇の歌碑があることや、浜に打ち寄せる貝を社に供えたことから「貝の王子」とも呼ばれることが紹介され、参加者は熱心に聞いていた。

 昼食を取った後、南部峠の石仏や三鍋王子を経て、JR南部駅に到着した。

 8回とも参加した岡山県津山市の日笠肇さん(76)は「5年ほど前に奈良県の山上ケ岳を訪れたのをきっかけに信仰の道に興味を持ち、休日を利用して伊勢路や小辺路を歩くようになった。今回、歩いた紀伊路は王子社があり、景色もきれいで見どころが多かった。中辺路も歩いてみたい」と語った。体験をフェイスブックで紹介したいという。

 田辺市本宮町大居の倉谷光穂さん(64)も「上皇や貴族が歩いた道とあって歴史に触れ、楽しく歩くことができた」と話していた。

 県は来年度、熊野古道中辺路でリレーウオークを企画している。JR紀伊田辺駅を出発し、信仰の聖地である熊野三山を目指すという。

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