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犬猫の過剰繁殖防ごう 不妊去勢手術費を補助、和歌山・紀南5市町

犬猫補助 各市町の担当課(問い合わせ先)
犬猫補助 各市町の担当課(問い合わせ先)
 和歌山県の田辺保健所管内の5市町(田辺、白浜、上富田、みなべ、すさみ)が4月から、犬猫の不妊去勢手術費の補助を始めた。大災害後に被災動物の過剰繁殖が社会問題となることを念頭にしている。


 5市町とも同様の制度で、手術1件につき飼い主のいない猫3千円、飼い犬・飼い猫2千円を交付する。

 犬や猫が地域で過剰に繁殖すると、殺処分、交通事故、住民生活の環境悪化などさまざまな社会問題を引き起こす。2011年の東日本大震災の時には、飼い犬や飼い猫が飼い主とはぐれてしまい、繁殖を繰り返してしまった事例がある。

 田辺市の担当者は「紀南では近い将来、南海トラフ地震の発生が想定されている。過剰繁殖を起こさないため、地域全体で集中的に手術の普及を進めたい」と話している。

 飼い主のいない猫の場合は、保護活動をしている団体が窓口となる。現在登録しているのは「NPOワンニャン会」(田辺市)、「紀南猫の会」「キャットラバーズクラブ」(以上、白浜町)。補助を受けるには事前登録が必要で、希望する団体は各市町の担当課に申請しなければならない。

 飼い犬・飼い猫の場合は、飼い主が各市町の担当課に申請すればよい。申請書には手術後の犬猫の写真、領収書の添付が必要。期限は手術日から30日以内。

 補助制度の実施期間は24~26年度の3年間を予定している。

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