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3町が7千円超える 介護保険料改定で和歌山県

65歳以上の介護保険料
65歳以上の介護保険料
 65歳以上の介護保険料が今月、3年ぶりに改定された。1カ月当たりの基準額は和歌山県印南町以南の12市町村で5町村が前期より増額となり、白浜、上富田、太地の3町が7千円を超えた。

 65歳以上の介護保険料は各市町村が3年ごとに見直す。全て3月の議会で条例を改正している。今回は第9期に当たり、本年度から26年度まで適用する。

 県長寿社会課によると、県全体の基準月額平均は6539円で、前期の6541円とほぼ同じ。

 各市町村を印南町以南でみると、白浜町が前期より4・3%(300円)増え、7200円で最高額となった。太地町も4・4%(300円)増の7100円で、7千円を超えた。上昇率では北山村も3・6%増(200円増で5700円)、串本町も3・2%増(200円増で6400円)と高かった。

 一方、すさみ町は前期より8・5%(500円)減の5400円、那智勝浦町は5・9%(350円)減の5600円となった。上富田町は2・9%(216円)減となったが、7159円で7千円を超えた状況は変わっていない。

 今期の基準月額を県全体でみると、最も高いのは御坊市の7800円(前期の4・0%増)で、7千円を超えるのは白浜、上富田、太地、紀美野も含め計5市町。最も低いのは前期より15・9%(千円)減の5300円となった橋本市。

 介護保険料は介護を必要とする高齢者が増えたり、サービスの利用が増えたりすると高くなる。白浜町民生課の担当者によると、75歳以上の後期高齢者が多く、今後、要支援・要介護の認定を受ける人が増えることが予想されるほか、介護医療の施設が増えたのが影響しているという。

 保険料の負担は今後、一層重くなることが見込まれる。県長寿社会課の推計では県平均の基準月額は30年度に7899円、40年度に8948円になっている。同課の担当者は「2040年までは介護ニーズが高い85歳以上の人口が増えるとみられる。加えて、和歌山県は全国的にみても介護認定率は高い。さらに介護報酬の改定で単価が上がっており、さまざまな影響が考えられる」と話す。

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