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海ごみゼロに、不法投棄監視

道路沿いの斜面でごみを集める市の職員(5日、和歌山県田辺市稲成町で)
道路沿いの斜面でごみを集める市の職員(5日、和歌山県田辺市稲成町で)
 環境省と日本財団が定める「海ごみゼロウィーク」(5月30日~6月9日)に合わせ、和歌山県田辺市は、市内で不法投棄の監視パトロールをした。市環境課の職員が軽トラックで市内をパトロールし、不法投棄されたごみを回収した。

 「海ごみゼロウィーク」は海洋ごみの削減を目指して、全国各地で一斉に清掃活動などをする取り組み。陸上に捨てられたごみも、川の流れなどによっていずれ海に流出していくことから、市は全域で不法投棄パトロールをしている。

 5日、職員は、手袋や長靴を着用し、同市稲成町のふるさと自然公園センター付近の道路へ移動。道路下に流れる小さな川の周囲や道路沿いの斜面で、空き缶やペットボトル、プラスチック製の容器などを回収した。約1時間ほどの作業で、ボランティア用のビニールごみ袋三つ分がいっぱいになった。ごみは全て手作業で分別し、ごみ処理場に運び込んだ。

 市環境課の大西理桜さん(19)は「回収するごみの量をできるだけ減らしたいという思いがある。分別して捨てるなど基本的な部分をしっかりして、不法投棄はしないでほしい」と話した。

 市環境課によると、昨年の不法投棄は26件あった。少しずつ減少はしているが引き続き、啓発看板の設置や市内のパトロールなどの対策を続けるという。

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