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てんかん啓発、紫の自販機で応援 上富田の障害者支援事業所

てんかん啓発活動を支援する「パープルマン自動販売機」
てんかん啓発活動を支援する「パープルマン自動販売機」
 上富田町岩田の障害者就労継続支援事業所(A型、B型)「アン スーリール ド サクラ」に、てんかん啓発活動を支援する「パープルマン自動販売機」=写真=が設置された。

 設置したのは、てんかん啓発活動に取り組んでいる一般社団法人「パープルデージャパン」(名古屋市)。

 「パーブルデー(3月26日)」は、カナダの女の子がてんかんであることを告白した日にちなみ、国際的なてんかん啓発活動の日とされている。この日は世界各地でてんかんのある人への応援を込めて紫色の物を身に着けるなどの運動が展開されるという。

 パープルデージャパンは啓発活動の一環で、パープルマン自販機を名古屋市に2台設置、3台目を上富田町に設置した。

 青紫色の自販機には「Purple Day」の文字と紫色の衣装を着たキャラクター「パープルマン」が描かれている。一般の自販機と同じ飲料を販売しており、売上金の一部をパープルデージャパンの活動に役立てるという。屋外に設置してあり一般の人も購入できる。

 パープルデージャパン監事で県立医科大学神経精神科の辻富基美准教授(50)は「てんかんは100人に0・8人がなるといわれている病。高齢になってから発症するケースもある。てんかんへの理解を深めてもらえるよう活動に取り組んでいる」と話す。

 上富田町での設置は、施設側がてんかん啓発活動に賛同して実現したという。

 「アン スーリール ド サクラ」を運営している「アン スーリール」の道浦具仁子社長は「てんかんは特別な人だけがかかる病気ではなく、誰もがいつ発症してもおかしくない病気。この自販機がてんかんについての正しい知識を多くの人に持ってもらうきっかけになれば」と話している。

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