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タイムカプセル開封 田辺、18年前の園児ら集う

幼稚園に埋めたタイムカプセルを掘り起こす当時の園児ら(3日、和歌山県田辺市中芳養で)
幼稚園に埋めたタイムカプセルを掘り起こす当時の園児ら(3日、和歌山県田辺市中芳養で)
 和歌山県田辺市中芳養幼稚園の現園舎が完成した2002年当時の園児らが3日、園に集まり、建設記念に埋めたタイムカプセルを掘り起こした。恩師らも駆け付け、思い出話に花を咲かせた。

 掘り返す年を明確に決めていなかったが、お世話になった先生が元気なうちに、感謝の気持ちを伝える機会にしようと当時の園児27人が参加。元園長ら当時の恩師、保護者らも集まった。

 タイムカプセルは地震や洪水があっても大丈夫なようにと繊維強化プラスチックで密閉した上、コンクリートで二重にふたをしており、取り出すのに苦労した。数人が交代でスコップやつるはしを手に作業し、カプセルが姿を見せると歓声が起こった。

 掘り起こした後は、近くの公民館に移動。タイムカプセルには自分の宝物を入れており、青年になった元園児はキーホルダーや人形を懐かしそうに手に取りながら「4月に小学校の先生になります」「2児の母です」「最近地元に帰ってきました」などと近況を報告した。

 また、カプセルに入っていたカセットテープで、当時の歌声や先生への感謝の言葉を聞いたり、スライド写真で思い出を振り返ったりした。

 幹事として2年前から今回の催しを準備してきた医師事務作業補助者の芝本真喜子さん(24)=田辺市中芳養=は「半数以上が地元を離れていて、連絡を取るのが大変だった。もう何年も会っていなかった同級生もいるけれど、集まればすぐに、楽しかった当時の雰囲気に戻れた」と「宝物」のキーホルダーを手に笑顔を見せた。

 旧園舎で最後の園長を務めた鈴木貴美代さん(75)=同市上秋津=は「園外によく遊びに行ったのが思い出。元気で、自分たちで遊びを考えて楽しめる子どもたちだった。20年近くたっているけれど、昔の面影があるからすぐ分かる。立派な大人になってくれて感無量」と目を細めた。

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