和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

一年の福授かりに 各地で十日えびす

参拝者に向けて鈴を鳴らす福娘(9日、和歌山県田辺市東陽の闘雞神社で)
参拝者に向けて鈴を鳴らす福娘(9日、和歌山県田辺市東陽の闘雞神社で)
 商売繁盛や無病息災を願う「十日えびす」の宵えびすが9日、和歌山県の紀南各地の神社であった。10日に本えびす、11日に残り福と続く。一年の福を授かろうと、多くの参拝者でにぎわっている。

 田辺市東陽の闘雞(けい)神社では9日午前8時から神事をした後、縁起物の飾りが付いた福笹(ふくざさ)の販売を始めた。福笹を買った参拝者には、福娘が鈴を鳴らしながら「良い一年になりますように」と願った。

 田辺市下屋敷町、税理士の中谷聡さん(60)は「毎年、商売繁盛を祈願し、福笹を買っている。今年も良い一年になれば」。田辺工業高校の食堂を経営している上富田町生馬、水野和彦さん(60)は「この福笹を生徒ホール(食堂)に飾り、生徒の皆さんに喜んでもらえるよう今年も頑張る」と話した。

 同神社の福笹は敬神婦人会の女性らが用意している。価格は2千~8万円で、売れ筋は3千~5千円。約1万人の参拝を見込んでいる。

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