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パソコンの作業省力化 NTT和歌山が新技術紹介

NTT西日本和歌山支店の取り組みを説明する樋口佳久支店長(9日、和歌山市で)
NTT西日本和歌山支店の取り組みを説明する樋口佳久支店長(9日、和歌山市で)
 NTT西日本和歌山支店は9日、和歌山市で、報道関係者に県内の社会的課題に対する同店の取り組み状況を発表した。人口減少による労働力の不足については、パソコン作業を省力化できる新技術を紹介した。

 和歌山支店の樋口佳久支店長は、生産年齢人口減少による労働力不足の対策について説明。パソコンでの繰り返し作業を特定し、その作業を自動で進めるほか、手書きの紙情報を読み取ってデータ入力などができる新技術を紹介した。樋口支店長は「県人口は減少し、生産年齢人口の割合も減っている。ICT(情報通信技術)などを使って業務そのものを削減し、生産性を向上していかないといけない」と話した。

 また、災害による通信網などの被害規模を、人工知能(AI)を活用して、あらかじめ予測することで、事前に準備しておける仕組みを整えたことも紹介した。2018年の台風被害への対応を教訓にしたという。

 このほか、NTTドコモの5Gイノベーション推進室の奥村幸彦さんは、今春から商用サービスが開始される「第5世代移動通信システム」(5G)について説明。これを働き方改革や農業の効率化など、さまざまな分野に活用できるとし、県内では県立医科大学と日高川町の診療所間で、世界でも最先端の技術という高度遠隔移動診療の実証実験を実施していることなどを紹介した。
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